今日の気付き

今朝セミナーに参加するために急いで駅に向って歩いていた時、フッと頭に浮かんだのは

「民主主義の隠し味」と言う言葉だった。

最近思うことはチームを運営する難しさである。同じ方向を見ている仲間の中でも考え方の違いというものは当然ある。経営の用語で言えば、戦略的に一致していても、戦術的な不一致は発生する。また年齢層によってもさまざまだ。特に年配になると頑固な性格が強く出てくる人もいる。自分の意見、考えが通らないと横を向いてしまう。

随分前のことだが、有楽町の銀座教会の正午礼拝に出ていた時、N牧師が信徒の中で熱心にいろいろ提案してくれる人がいたが、どうしてもその信徒の提案を受け入れることができなかった。その結果、その信徒は教会を離れてしまった・・・、と。N牧師にとっては辛い思い出だったのではないか。

私もシニアの一人だが、どんなに自分の考えに自信があっても、その考えが自分という人間の限界によって狭められている、ということをいつも意識していたい。さらに、他の人とのコミュニケーションを通じてもっと良い、ベストな考えに到達したいという思いを持ち続けたい。

さて隠し味である。意見、考えが異なっていても、相手の考えから気付かされたこと、教えられたことを、自分の言葉で、気持ちをこめて「それとなく」伝えていくことが大事ではないかと思う。チームの中で物事を決定する場合でも、異なった意見、反対意見があればこそ、決定にあたって幅と深さを実現することができたことを、「具体的に、それとなく」相手に伝えていくことを心がけたい。

特に男性シニアは次の格言に目を留めたい。「男は切れ味、持ち味、隠し味」