低価格、高品質、シンプルデザイン、メンテナンスサービス、共創

今回北欧の世界一企業について調べていく中でいくつかのキーワードに気がついた。ピックアップしたのが今回のタイトルだ。

メインの顧客は富裕層というよりも中産階級以下だ。価格反応性が高いユーザーであり、まず低価格が基本方針となる。コストを下げるために商品開発のすべてのプロセスに仕入れ先を巻き込み、アイデアと汗を出させる。それができる仕入先・工場が生き残っていく。

次は高品質。ユーザーが商品を購入するのは毎日の日常生活の質を高めるためであり、その質感を瞬時に潜在顧客に分らせる必要がある。お洒落で厭きのこないシンプルなデザインに徹底的にこだわる。シンプルなデザインであれば多くの人達の気持ちを掴むことができる。また長く使ってもらえるし、ユーザー自身の使い方の幅も広がる。イケアはたびたび商品の「自主回収」をしている。メンテンナンスサービスの中でより良い次期商品の改良ヒントを掴んでいる。レゴブロックのように「一生使えるパーツ」は究極のメンテナンスサービスかもしれない。最後に共創。共創の舞台は日常生活だ。コミュニティをつくりファンを組織化してオープンイノベショーンを実践する。そして企業活動のベースにあるのは「民主的運営」だ。強烈なリーダーの下ではなくフラットな組織体制で柔軟に方針を決めていく。資源が有限であることを誰でも意識せざるを得ない今日、北欧から学ぶことは多い。