低成長時代は成熟社会?

日本経済は低成長期に入っている。GDPの伸びも鈍り、なかなか600兆円迄届かない。

安倍政権の第3の矢は自律的な経済成長だが、依然として中国頼みのところがあり、チャイナリスクが現実のものとなったら、成長どころではなくなるかもしれない。今後日本経済の成長の真の原動力になるのは小企業、零細企業で生まれる数限りないイノベーションではないかと思う。

さて低成長期に生きる術を私達はどこに学べば良いのだろうか。私は、日本人は低成長期に生きつつも、独自の江戸文化を花開かせた江戸時代に学ぶことができるのではないかと考えている。江戸時代はまた成熟社会でもあった。文化も成熟の内容、在り方は時代によって当然変っていく。現在にはそれに相応しい新しい文化、成熟社会のあり様があるはずだ。当時は鎖国経済で外国人との交流も限られていた。ある意味では和の文化が純粋に花開いたのかもしれない。現代はグローバル社会だ。外国の文化が絶えず日本にも入ってくる。人口減で、超高齢化社会を迎えている日本はどのような成熟社会をつくりあげていくのだろうか。低成長期には限られたパイの取り合いも起る。成熟社会は平和な社会であってほしい。そのためには新しい規範のようなものも必要になってくるだろう。