努力と成功

努力を続けていても報われない、ということがある。一方成功した人は例外なく努力をたゆみなく続けていた。このギャップをどのように理解したら良いのだろうか。3つの理解の方法をあげてみたい。

1.努力が報われないのは方向性、焦点があっていないからだ

2.努力が報われるための仕組みができていない。良い仕組みをつくれば成果・成功に近づくことができる

3.努力を続けていれば、ある時チャンスが巡ってくる。そのチャンスを逃さないことだ

 

さて1は恐らく戦略に関係することではないか。魚がいる池、海を目指す。あるいは時流を捉える、ということかもしれない。どんなに努力しても時流から外れていたら成果は出にくい。時流を捉えること、また日々時流の波頭を見ること・・・私のビジネスの先輩がかつてそのようなことを教えてくれた。

2について最近良品計画会長の松井氏が「無印良品は仕組みが9割」という著書の中で、成果を出す仕組みづくりを書いておられる。仕組みづくりで無印良品はV字回復を実現した。余計なことだが、私は良品計画の株主だが、配当が今一だ。株主にも還元してほしい。

3についてはチャンスがどのような姿でやってくるか、それを見極めることが大事だ。「うまい話」に乗せられてはならない。そしてこれは私が今感じていることだが、チャンスには2種類あると思う。一つは向こうからやってくるもの。もう一つは自分と仕事の間にあるもので、内側からやってくるもの。内側からやってくるものとは、自分が今やっている仕事に新しい光が当てられ、自分自身今迄気がつかなかった価値に目が開かれる、ということだ。これは発見でもある。このことに気付くということは実は大変なことではないか。

そのためにも努力は続けなければならない。