北欧に学ぶ(2)レゴのファンづくり
「ビジネスモデルジェネレーション」でレゴの新しいロングテールが取り上げられていたのを興味深く読んだ。その中でレゴデジタルデザイナーと呼べるソフトを使って、顧客がオリジナルのデザインができるようにした。その結果顧客を受け身のユーザーから能動的な参加者へと変えることができた。重要なのは既存の製品ラインを拡張することができた、と書かれていた。一言で言えばマスカスタマイゼーションということになる。
さてダイアモンドの記事の中で参考になるのは、レゴシステムだ。別物に見える商品同士でもそれを構成するブロックを共通化しているところだ。子供の成長に従って入門編からベーシック編、さらには上級編と使い続けることができる。要するに使い捨てにならない。コアなファンのために上級者編として「クリエーター」などのシリーズを開発している。
レゴの独自性は「オープンイノベーション」だ。そのためにファンの組織化を進めている。
レゴは主要な市場の500万人を会員化して試作品の反応を確かめている。
イケアにしてもレゴにしても共通しているのは派手さよりも落ち着いた生活の質を重視しる、無駄の無い、シンプルなデザインと高い品質だ。特に北欧的シンプルさに注目したい。それはどこか日本的シンプルさに似通ったものがありそうだ。