北海道・下川町の取り組みから学ぶこと

 

19日の報道ステーションで北海道下川町の町おこし、経済的自立、世界に発信できる里山ビジネスモデルへの取り組みを見た。日本の山村、里山で素晴らしい取り組みが行なわれている。山の資源を無駄なく活用し、付加価値をつけて売上を増やし、雇用機会も創出する。下川町の場合は、Iターンの若者も増え、志の高い人材が集結している。下川町版里山資本主義の成功を心から祈りたい。ところで私の会社では4年前からささやかながら間伐材の利用事業に取り組んでいる。最初は埼玉県のヒノキの間伐材。現在は山梨県の間伐材を屋上菜園用の木枠に現地で加工してもらい、主に東京都内の屋上菜園で使用している。次のテーマは間伐材を使った屋上菜園用エクステリア、剥いだ木肌を使ったバーク堆肥、軽量土壌化だ。山の恵み、木を無駄にしないで、残さず活用する、そこから何か新しいアイデアも生まれてくるはずだ。里山には里山ならではの美味しい、栄養価の高い食べ物がある。里山には里山ならではのエネルギー、薪と木質バイオマス、数多くの大小の川の流れがある。エネルギーも使ったら減っていく石油、ガス、石炭だけに頼らず、市況変動のない循環性のあるエネルギーにシフトしていけば良い。持続可能な経済、ライフスタイル、毎日の生活とはどんなものなのか、新しい取り組みをしている里山、若い人々の笑顔がそれを教えてくれる。