口癖について-しっかり、変な話だけど、でも

国会の答弁を聞いていると「しっかり」というフレーズが頻繁に出てくる。「しっかり守っていく」と答えれば、答えたことになるのだろうか。また質問した側も「しっかり」と言われればそれ以上質問しない。「しっかり」は政治的にも便利な言葉だ。

また今日の昼の番組で女性のコメンテーターが「だから」を連発していた。「MERSに対してWHOから非常事態宣言は出なかった。だからと言って安心はできない」女性が「だから」という言葉を使うとちょっと違和感があると感じるのは私だけだろうか。誰にでも多かれ少なかれ口癖はある。以前仕事でお世話になった人は話の前に必ずと言っていいほど「変な話だけど」と言った。話を聞いてみると別に変な話ではなく、そんな前置きはいらないのにと思ったものだ。また「でも」が口癖の人もいる。何かこちらが話をすると「でも」で受ける。「でも」と言われると違った考え、あるいは反対の考えを言うのではないかと一瞬身構えてしまう。否定されているのではないかと思う。話していて穏やかな気持ち、さらに言えば共感からは程遠くなる。結局ギクシャクした会話になってしまうのだが、言っている本人は恐らくそれに気がついていない。ここまで書いてきて、さて自分の口癖は何かと考えた。どんな相槌の言葉をよく使っているだろうか。自分で気がついた口癖は2つある。「なるほど」と「へー、そうなの」だ。自分で言うのもおかしいが中途半端な相槌のような感じがする。

さて「でも」について認知行動療法研修開発センターの大野裕氏は「でも」の上手な使い方を紹介している。「でも」の前に良くないことを言い、「でも」の後に良いことを言う。

例えばこんな風に言えばいいだろうか。「あの人は見た感じはボーッとしている。でも本当は頭が切れる人なんだ」。それでも「でも」という言葉はできるだけ使わないに越したことはない。