和茶カフェとモデルルーム

 

これからの時流としてあらゆる業態がカフェ化する、と述べたが、水戸市の雑貨店などの複合店を経営するアーぺが住宅のモデルルームと新業態のカフェ、雑貨店を一体化した新型店舗を水戸市内に開いた。このカフェは日本茶など14種類の茶を鉄の急須で出す和食中心の「和茶カフェ」。なぜ日本茶かというと住宅購入意欲が盛んな30歳~40歳代女性は和食へのこだわりがあると考えたのではないか。同じ場所に併設して相乗効果を高めるというのが狙い。数年前のことになるが、埼玉県の大宮駅近くで不動産仲介会社の女性店長がお店の中にカフェスペースをつくり、不動産カフェと言うキャッチフレーズで若い女性の集客に取り組んでいた。この場合はコーヒーを飲みながら、ゆっくりと不動産物件を見てもらうというのが狙いだったのだろう。また東京のあるお寺だが、寺カフェを開設して、カフェで飲み物とお菓子を提供している。気楽にお寺に来てもらうためには一つの有効な方法だ。人々が気軽によって、一時ゆっくりした時間を過ごす。忙しい現代だからこそ、オアシスのようなカフェが求められるのだろう。

これからあらゆる業態がカフェ化する、そして目的、狙いに合わせてカフェも多様化していく。大切なことは本業に合わせてカフェの新業態を開発することではないだろうか。