国際政治の流動化と日本の立ち位置

国際情勢が流動化しているように感じられてならない。ウクライナ東部でのウクライナ軍と親ロシア軍の衝突。イラク北部とシリアの北部に広がる「イスラム国」と周辺諸国との戦闘。イスラエルとパレスチナ政府との戦闘。尖閣列島を巡る日本と中国の対立。まだ他にも戦闘地域はあるだろう。かつてはアメリカとソ連が世界を支配していた。いわゆる東西対立、冷戦構造だった。ソ連崩壊によりアメリカの力が強くなり、一時は世界の軍隊として世界各地の紛争をコントロールしていたが、現在ではアメリカにもかつてのような力はない。民族の自立を巡る紛争、そして現在は貧富の格差拡大に伴い、それぞれの国の中が不安定化している。そのような世界の状況の中で日本も揺さぶられている。少子高齢化、地方の衰退、目が眩むような国債の積み上がり、明るい未来を描けない現実。

今後日本の国際政治の中での基本的姿勢の重心はどのようになるのか。対外的は強さに直結する国力の建て直しはどのように行なっていくのか。

恐らく現在は戦後70年の足跡に立った、失敗の許されない国家改造の時代に、今の私達は生きているのではないか。まずはこの自覚を持つことが迫られている。