地方創生のため地方で新しい仕事をつくる

日本の地方では過疎化が進んでいる。しかし一方でそのような過疎地に飛び込んでいく人達もいる。小学生の男の子を連れて過疎地に移住した女性は地元の食品加工工場で仕事を見つけることができた。地元の町役場の方でも移住してきた人達のために、地元企業と移住してきた人達との間で積極的にマッチングをしている。これからは地方に新しい仕事を創り出していくことが地方創生の鍵を握る。

今回北欧の世界一企業について調べていて気がついたことがある。イケア本社のあるスエーデンの片田舎の町、エルムフルトは人口わずか8000人だが、平日は4000人ものイケア社員が集い、働いている。デンマークのレゴ社。こちらはビルン市にあるが、市の人口は6000人。いずれも寒村と言えるような場所だ。従い国内の小さなマーケットではなく、世界を見据えて事業展開をしてきた。

日本の地方も東京、大阪、名古屋、福岡、仙台などの日本国内の大都市をマーケットとして考えるのではなく、世界を相手にし、世界に広がるマーケティングを展開していくべきだろう。実際のそのような営業展開をしている地方企業もある。そのためには多様な人材による「インターディシプリン」なチームづくりが欠かせない。地方のチームと例えば東京のチームがジョイントした「インターディシプリン」チーム。そのようなチームのためのチームリーダーの育成が急務と思う。民主的経営を特長とする北欧型の組織はそのようなチームリーダーを多数育成するシステムを持っているのではないか。「インターディシプリン」チームのためには「共通言語」の形成が大事だ。「共通言語」があれば多様な人材が目的に向って交流し、アイデアと使命感を高め合っていくことができる。日本の寒村から世界一企業を産みだす時代が来ているのかもしれない。是非そう思いたい。

新しい時代の波は辺境からやってくる。