埼玉県中小企業同友会30周年記念式典
私の会社は埼玉県中小企業同友会むさし野地区会の会員となっている。今年地区会の名前が変った。以前の名前は新座・志木地区会。地区会が創立されて今年で30年。ということで、駅の近くの会場で盛大に式典が行なわれた。第一部は「わが社のじまん展示会」会員企業が自社の目玉商品を展示。見て歩いた印象では住宅系が多かったが、その中で江戸友禅の会社が作品を展示していたので、お話を聞いた。伝統を現代に受け継ぎ、その良さを分かっていただくために不易流行の取り組みをされている。第二部では福島県の味噌、漬物、甘酒製造販売の株式会社宝来屋の柳沼専務が「ニーズの変化をとらえて、会社をのばす!!」と題して講演。東日本大震災の地震と福島原発事故を乗り越えて、ピンチはチャンスと、アメリカでの販路開拓などで売上を伸ばした経緯を話してくださった。同社の自慢商品はノンアルコールの「冷やし甘酒」。江戸時代、庶民は夏には滋養強壮のため甘酒を飲んだ。それを現代に復活させた。開発ポイントはノンアルコール。これなら誰でも飲める。同社は大手に真似のできない商品づくりに取り組んでいる。柳沼専務からも不易流行という言葉が出た。第三部は懇親会。アトラクションに牧プロダクションの芸人が出演。一挙に懇親会を盛り上げたところはさすが、という感じだった。懇親会は8時から9時半迄続いた。今回の式典で私の心に残った言葉は「不易流行」。中小・零細企業が生き残っていくためには「不易流行」そして「温故知新」、技術だけではなく属人的な「技能」が重要な要素を占めるのではないか、ということだった。同友会は同じ志を持った経営者の集まりだ。むさし野という土地にたくましく生きていく雑草のように、わが社も頑張りたいと思わされた式典だった。