外国人観光案内ボランティア

今後外国人観光客向けの観光サービスのニーズが増えてくるだろう。特に今年は外国人観光客が急増している。その理由の分析は専門家にお願いするとして、私が考えたいのは、日本に来られた外国人観光客をどのようにお迎えし、喜んでいただくか、ということである。多様な目的にあった宿泊施設の整備も欠かせないことだが、やはり一番大事なことは人と人との触れ合いではないか。その際、鍵を握るのは外国人観光案内ボランティアだ。

その確保と計画的な要請が急務ではないかと思う。ここで外国人観光案内ボランティアに求められる条件を整理してみたい。

1.日常的な英会話ができること できれば中国語、ポルトガル語など第二外国語も

2.名所旧跡についての正確な知識を持っていること

3.気のきいたジョークを、タイミング良く飛ばせること

4.相手を見て話す内容を変えることのできる臨機応変さ

5.日本の文化に誇りを持つと同時に相手の文化にも敬意を持つこと

外国人観光案内は民間外交でもある。お互いの文化を深く知り合う絶好の機会となる。その意味でもそれぞれの自治体が計画的に外国人観光案内ボランティアを養成し、サービスを開始する時代になっている。ボランティアと言ってもある程度の報酬を自治体は提供すべきだろう。今迄会社生活をしてきたシニアの中にはこのような外国人観光案内ボランティアを是非やってみたいという人達が多くいるはずだ。