大聖堂を建て上げているレンガ職人

 

今日屋上の菜園でコガネムシの幼虫を捕殺しながら、自分は何のためにこのようなことをしているのか、なぜか考えた。その時、フッと大聖堂を建て上げているレンガ職人の寓話を思いだした。3人のレンガ職人が旅人の質問、「何をしているのですか」に答える。

一人目。「命令に従ってレンガを積んでいます」

二人目。「生活するためにレンガを積んで壁をつくっています」

三人目。「レンガを積んで大聖堂をつくっているのです。ここで多くの人が祝福を受け、悲しみを払い、多くの人が救われるのです」と目を輝かせながら答えました。

 

コガネムシの幼虫を捕殺しながら、土を返している私は「何をしているのですか」と聞かれたら、どのように答えるだろうか。

一人目。「土の中には害虫の幼虫がいます。土を返しながら害虫を取っています」

二人目。「美味しいイチゴが収穫できるよう、土づくりをしているところです。ええ、害虫も見つけては捕殺しています」

三人目。「美味しい完熟のイチゴを皆さんに食べて頂き、幸せな気持になってもらえたらと思います。屋上でもこんなに美味しいイチゴが取れることを多くの皆さんに知ってほしいのです」と目を輝かせながら答えました

一人目は事実についての説明、二人目は目前の目的、三人目は意味と価値。

 

自分がやっている仕事がなぜかちっぽけなものに思えた時、この寓話を思い出す。