大阪と東京、地域差とビジネスモデル

 

大阪では成立ちにくいビジネスが東京では可能になる。大阪に住み、仕事をしているCさんはそう言う。例えばオーガニック関係。大阪の中心部は別にして、大阪には緑が沢山あり、畑もある。それで大阪でオーガニックと言ってもあまりピンと来ない。それに比べ東京は都市化が周辺の県に迄広がり、高層ビルも林立している。そう言われてみると屋上緑化、屋上菜園も大阪に比べ、東京の方が圧倒的に多いと感じる。また東京駅の前にあるビルの3階に入っている有機野菜のレストランも経営母体が大阪だ。家賃が高いビルを借りてランチタイム1600円でやっていけるのは余程稼働率が高いのだろう。私は数年前からこのレストランを利用しているが、テナントの入れ替わりの早い時代、ずっと続いているということはリピーター、固定客をしっかりつかんでいるからではないか。お客の殆どが女性だが、丸の内で働くエコ意識が高く収入の多い、いわばエリート女性層を顧客セグメントしているのではないか。確かに顧客セグメントと地域というのは密接な関係にありそうだ。顧客セグメントをする際、地域の特性という部分を加味することの大切さを気付かされたような気がする。