安さから価値提案へ

 

あるカフェのオーナーと話す機会があった。最近半蔵門にカフェを開店した。売り物はクッキーだ。オーガニックを売り物にしている。開店してまだ10日ぐらいしか経っていないが、リピーターのお客様も増え、順調とのこと。嬉しい話だ。彼とブレストしていて印象に残ったポイントは2つあった。一つは、お客様は安さよりも価値を求め始めているのではないか、ということだ。売る側としては「値段が安ければ売れるのではないかとつい思ってしまう。値段を高くするのは勇気がいる。高く設定するためにはそれに相応しい価値付けが必要だ。最近の消費者はオーガニック志向。これに答える価値を作っていきたい」

もう一つのポイントは生産者との関係だ。彼は野菜を栽培する現場を見て、実際に農作業をしてみたいという。理由はカフェに来るお客様に、どのようなところで、どのように栽培しているか、お客様とのコミュニケーションの際にそのような話を是非したい、と言う。生産者と相互協力関係を築き、互いにアイデアと知恵を出し合い特徴のあるメニューを開発していきたいと言う。価値提案をするためには良いパートナーシップ、チームが必要だ。そのような時代に入っている。