屋上緑化と太陽光発電とのメリット比較

 

最近太陽光発電ブームということもあってか、屋根とか屋上に太陽光発電パネルを取り付けるケースが増えてきているようだ。屋上緑化はブームを過ぎた、と言う人もいる。やや影が薄くなってきているのだろうか。丁度良い機会なので、本当にそうなのかどうか、考えてみたい。一昨年山梨県でログハウスの屋根緑化の実験をした際、電力の節約を前面に出してPRしたところ、地元のテレビ局も含め、NHK甲府、TBSのみのもんた、テレビ朝日のやじ馬で取り上げられた。特にやじ馬はわざわざ山梨まで取材に来てくれた。インタビューの時、太陽光発電と屋上緑化のメリット比較をしてほしいと言われ、一般的な内容になったが説明した。説明のポイントは電力消費量の一番多い8月に絞り、太陽光発電による予想発電量と売電した場合の金額、屋上・屋根緑化によるエアコン稼動時間の短縮と金額換算。太陽光発電の売電価格が高く設定されていることを加味したが、数字上はどちらがメリットあるか、微妙だった。ここはどちらを取るか考え方の違いもある。太陽光発電は電気を産みだす一方、屋根・屋上緑化は電気を節約する。ただ節約するのではなく、自然の力を利用しながら快適に節約する。どちらの考え方を取るか、それは人それぞれだろうが、一つ問題にしたいのは太陽光発電の売電価格は政府の財政的援助で高めに設定されているということと、太陽光パネルの劣化スピードだ。ドイツの太陽光発電の現状から判断して長期的には難しい問題が出てくるのではないだろうか。当社では従来立ち入り禁止になっていた芝生緑化の常識を変える屋上緑化方式で施工している。「立ち入り歓迎」だ。屋上を緑化して最上階の夏の温度を下げ、一年中屋上緑化、屋上菜園を楽しむことができる。今年の夏は2年越しになる屋上緑化と太陽光発電とのメリット比較に再度取り組んでみたい。