屋上緑化のプレハブ化

 

当社では屋上緑化の常識に挑戦する試みを続けている。通常屋上緑化する場合は現場で現場の形状に合わせて耐根シートをカットして張り、植栽基盤である軽量土壌を播き出して、その上に芝生を張る。プレハブ化の第一は植栽基盤だ。現在当社では植栽基盤をニットに軽量土壌を詰めて製作している。この作業は工場で行っている。例えて言うなら「土のソーセージ」直径が約6cmと一定しているので、屋上ではこの土のソーセージをただ並べれば出来上がり。そしてその上に芝生を張っていく。プレハブ化の第二は耐根シートを現場でカットするのではなく、作業場でカットし、現場では収まりなど調整するだけというようにすることだ。狙いは現場作業の平易化と作業日数の短縮化、ひいてはコストダウン。そしてこの土のソーセージを使えば芝生の小山が出来たり、屋根緑化が簡単に出来たり、今迄出来なかったような使い方も出来るようになる。今後は様々なアプリケーションの開発にも力を入れていく。過去2年間の施工で基本的な施工ノウハウは出来上がったので、来年は飛躍の年にしていきたい。この「土のソーセージ」を植栽基盤にした芝生は「立ち入り歓迎の芝生」だ。今迄の常識は「立ち入り禁止」。緑を見るから触れるに時代は変化してきている。プレハブ化とコストダウン、触れる・歩く芝生・・・屋上緑化の常識に挑戦する、当社の来年のキャッチフレーズだ。