屋上緑化・菜園新時代

従来屋上緑化は義務緑化の範疇で行なわれることが多かった。今後も新築ビルの場合は緑化が義務付けられているので、義務緑化(余り良い言葉ではないが)は増えていくことと思われる。しかし、少し気になるのは、義務なのでできるだけコストを落としたいということで「とにかく安く」ということになり、後のメンテナンスも疎かになりがちだ。最近あるビルの屋上を拝見した。セダム緑化だったが、セダムがまばらに残っているものの殆ど土だけが露出している荒地のような有様だった。弊社は義務緑化ではなく、積極的に緑化・菜園を検討しているお客様を対象にしている。建物の資産価値を維持、ないしは高めていくための、本業との相乗効果を目指していくための提案をしている。そのためには効果の定量化、数値化が必要となる。施工して終り、ではなく施工してからいかに価値を産みだしていくか、その提案力が求められている。また屋上緑化・菜園の分野でもプレファブ化が今後の趨勢になるのではないか。理由はコストダウンと施工期間の短縮化だ。