屋上菜園と建物価値

ビルを所有している不動産経営者にとって建物の価値とは何だろうか。賃貸の場合、私は価値を使用価値と不動産価値(利回りなど)の2面から考えてみたいと思う。まず使用価値はテナントのとっての満足度ということになる。「このビルに入居して良かった」更に言えば他のビルに無いニーズとかウオンツに応える差別化されたファシリティがあることが満足度の向上につながっていく。満足度が高ければ家賃交渉もスムースにいくだろうし、また賃下げの抑止力にもなる。さて建物は古くなればなるほど、テナント離れが起こることは避けられない。従いオーナーとしては稼働率を維持するためにも設備の更新、新しい設備・施設の導入、内装のリフォームなどきめ細かいメンテナンスが欠かせないわけだ。テナント満足度はいわばインターナル・マーケティングと言えよう。一方ビルの一部を使ってカフェとかレストランなどの飲食店を経営する場合、周辺のお客様を呼び込むためのエクスターナル・マーケティングも必要だ。そのためには飲食店の名前だけではなく、建物の知名度を上げることも役に立つだろう。

おそらく建物のグリーンビルディング化はこの内と外のマーケティングに十分応えられる可能性を持っていると、私は思っている。これは太陽光発電にはできないことだ。

近い内に内と外のマーケティングのメニュー化、システム化を図っていきたいと考えているところだ。