屋上菜園の作業・会議・公園・店舗巡り・ビリー・ジョエル

今日は新橋駅から5分ほど歩いた日比谷よりのビルで打ち合わせを終えた後、久し振りに日比谷公園の中を歩きたくなり、知人とはビルの前で別れた。カバンは少し重いが、春の訪れが見たい。ということで道路を渡り、公園の中へと入っていった。木々が芽吹き始めている。人々はベンチに座り本を読んだり、会話を交わしている。そうだあれは昔、と言っても13年前のことだが、特別な思いで公園の木々を見ながら、歩いたことがあった。「来年はどんな思いで木々を見ることになるだろう」自分が経営している会社が危機に直面していた。難局を乗り切れるだろうか、そんな不安の中に居て、さ迷うような気持を抱えながら公園に来たのだった。今日歩きながら、当時のことを思い出していた。それから自分が歩いてきた人生の遥かな道を思い浮かべた。齢をとると何かのキッカケでいくつもの時間が重なりあって流れ始める。記憶というのだろう。そして今の時間がここに私と一緒に立っている。以前の私は未来に対してはいつも希望と共に何かしら不安を抱えて向かっていた。歩道を渡り帝国ホテルの前に出て、東宝ビルを左に曲がったところに、新しいビル、日比谷シャンテがあった。ナップパームさんのBoloのショップが3月に日比谷シャンテに出店すると聞いていたので寄ってみた。2階のショップエリアのフロアーにエスカレータで上がり、フロアーを歩いた。どこもお洒落な店舗だ。Boloのショップがあった。ヨーロッパの街角の一角をそのまま持ってきたかのような、ショップとカフェが一緒になったような開放的で落ち着いた感じの雰囲気だ。気持良い風と揺れる草の香りと憧れる心で書いた詩をファッションにするとこんな感じかなと私は勝手に想像した。男性の私が言うのも変だが、時々来てみたくなる店だ。そういえば今日の午後、屋上菜園の作業を終えた後、北千住ルミネのファッション関係の5階、4階を見て歩いた。3月にリニューアルされたショップが多いフロワーだ。やはり店舗デザインはまさにお店の顔だ。と同時に商品を引き立たせる舞台である。その舞台の中でお客さんは自分に合った、自分らしさを、時には自分を飛躍させるものを見つけるのだ。店舗に陳列されているファッションを見ると春の訪れを感じずにはいられない。桜も週末には満開になるだろう。春は甦り、復活祭の時。そして別れと出会いの季節。夜、久し振りでビリー・ジョエルの歌を聞いた。床につく前、歌を聞くということも忙しくてなかなか出来なかった。Hoestyの「誠実という言葉はめったに聞かれないが それこそ僕が君に求めるもの」を聞きながら私はふと思った。「・・・それこそ僕が僕に求めるもの」と。