展示会に見る時代の特徴

 

先週幕張でGREEN EXPOが開催された。私は所用があり、行くことができなかったので、見学に行ったお2人の方から様子を聞いた。お2人とも「今年は緑化の関係が減って、農業関係が多かった」とのことだった。確かに時代の関心は農業に集まってきている、と言えるだろう。そして緑化関係は退潮傾向だ、と。お2人の話を聞いて、私が思ったのは、緑化に関係している企業は現在厳しい淘汰の中にある、ということだった。弊社もその例外ではない。生き残っていくためにはどうしたら良いのだろうか。現在私が考えている生き残りの条件はいくつかあるが、その中で2つほど挙げてみたい。

1.緑化のメリットつまり有効性、価値の開発。

  義務緑化とか、修景という目的に縛られず、都市に住む人々がもっと都市生活を豊かにするという視点から緑化のメリットを開発していく

2.トータルコスト・ダウン。

  トータルというのは材料、施工、メンテナンス全体でコストを下げる、ということだ。

  材料だけではない。材料が高くても、施工、メンテナンスを大幅に下げることができればトータルコストダウンが実現する。そして利用者が自分でできる部分を増やしていく。DIYの考え方、やり方だ。供給者側がすることはそのためのマニュアル整備。メンテナンスだけではなく施工の一部あるいは全部を利用者が行なうことができるようになればもっといい。

 

今後、緑化、特に屋上緑化は太陽光発電と競合しつつ、棲み分けをしていくことになる。

屋上緑化は都市の過密化に対応する部分が大きい。そのためにも変化しつつある都市での

ライフスタイルへの適応、生活意識を豊かにする有効性、価値の開発が急がれる。