川本町おとぎ館に宿泊して

町の人口が約3000人の川本町にとってはまさに巨大建築物だろう。リゾートホテル風の建物で25メートルの室内プールもある。建築の意匠面では吹き抜けが多く、言い換えると無駄もかなりある。空調代も馬鹿にならないだろう。宿泊設備は部屋数8室。1室にベッドが2つ置いてあり、ゆったりしている。地元の活性化のために総合的は施設をつくりたいという気持ちは分るが、川本町に限らず大きな建物の場合、費用負担が重くのしかかってくることになる。人件費も含めた運営費、空調・照明などの光熱費、そして修繕費。建築する前は気持ちも高揚し、またいろいろ夢を描いてしまうが、建物が建って実際に費用が発生し始めると、「こんにかかるとは思わなかった」ということになる。後の祭り、どうしようもない。私達2人が泊まった夜、宿泊客は他にいなかった。7室は空いている、ということで、施設側にとっては稼働率アップが経営課題になっていることだろう。