差別化の程度について

 

差別化要素については当然新規性が求められるが、新規性に対する反応は大きく分けて2種類にある。一つは「スゴイことを考えたな」と言う好意的反応、もう一つは「そんなの無理、できっこない、馬鹿馬鹿しい」と言う否定的反応。好意的反応は、理解できる、納得できる、という思考の延長線上にある。一方否定的反応には、理解できない、納得できないという思考の断絶感がある。実現への手続きとしては、多くの人の納得性が得られる「スゴイことを考えたな」の方が多数決の組織では受け入れやすい。しかし、本当にスゴイものは「そんなの無理、できっこない、馬鹿馬鹿しい」の中にあるのではないかと私などは思う。勿論「そんなの無理、できっこない、馬鹿馬鹿しい」の新規性が全て良いということではない。中には本当のガラクタもあることだろう。そこで求められるのは「そんなの無理、できっこない、馬鹿馬鹿しい」の中に本当にスゴイものを見つける力だ。殆どの人が「できっこない」と思っているので、関心を集めることも少ない。ビジネスモデルが求めている「デザイン精神」は「そんなの無理、できっこない、馬鹿馬鹿しい」の領域あるいはレベル迄、思考と感性を飛躍させていくことでもある。もとより多数決で決めることは難しいので、リーダーの決断がモノを言う。リーダーの支えとなるのはビジョンと信念、そして一見馬鹿馬鹿しいことに費やしてきた思考時間の長さということになる。