希少糖が開く可能性・戦略図の重要性

 

香川大学の何森建教授によって希少糖の可能性が大きく広がってきている。既に機能性甘味料として商品化もされている。

「<希少糖(レアーシュガースィート)含有Vegeシロップ新発売>
「希少糖含有Vegeシロップ」は、今話題の希少糖「D-プシコース」を含んだ甘味料「レアシュガースウィート」を使用した世界初のかき氷用シロップです。
「レアシュガースウィート」は、「ぶどう糖」・「果糖」・「希少糖」が、それぞれの長所を生かすようバランス良く含まれた次世代の機能性甘味料です。
この「希少糖」は、自然界に微量しか無い、希少な単糖ではありますが種類は多く、50種類以上存在します。また、希少糖の一種で、ノンカロリーかつ甘味度が砂糖の7割程度の「D-プシコース」には、食後の血糖上昇抑制作用、内臓脂肪蓄積抑制作用などが香川大学などの研究により認められています。」
NHK教育テレビのサイエンスゼロに何森教授が出演し、希少糖、希少糖を戦略的に生産する戦略図「イズモリング」について説明していた。何森教授は希少糖には当初余り期待していなかったと言う。しかし研究を進める内に大きな可能性が広がってきた。いわば小さな銅の鉱脈を掘って行ったら、大きな金鉱脈に当った、ということだろう。何森教授の凄いところは希少糖の大量生産を可能にした戦略図「イズモリング」を作成したことにあると私は思う。そしてこの「イズモリング」の中からアロースのような抗癌剤も発見されている。今後希少糖は機能性甘味料の分野だけでなく、医療分野にも広がっていくだろう。何森教授の研究姿勢から気付かされることは、自分の専門分野、領域の土地を深く掘り下げていくこと、そして戦略図をつくること、特に後者の重要性だ。