広告から共創へ
広告はいつ頃から何をキッカケに始まったのだろうか。自分が扱っている品物、商品を一人でも多くの人に知ってもらう・・・それが始まりだったのだろうか。昔の商売の基本は対面販売で、売り子が商品の宣伝をしていたと思われる。私は広告とは広く、しかし一方通行的に情報を伝える手段と考えている。テレビが登場してから広告の効果は劇的に拡大し、変質した。テレビは大量のコマーシャルを一方通行的に視聴者にぶつけていく。当然のことだが、視聴者はコマーシャルに対して質問することはできない。受身なのだ。さて現在のソーシアルテクノロジーである例えばグーグルもフェースブックも広告収入で莫大な売上高、また高利益を上げていると言う。ところで現在のIT技術は企業にとって顧客との直接的関係、相互コミュニケーションを劇的に安価なコストで可能にした。今迄受身であった消費者が企業に対して、自分達の使用価値感をはっきりと伝えることができるようになった。IT技術により相互交流のコミュニケーションプラットフォームができたのだ。この意味は極めて大きいものがある。企業側にとっての課題は消費者の話題を解析し、その話題群を見極め、話題群の中から本当に必要なものを抜き出すことだ。商品開発、ブランド進化のために消費者の主体的参加も当たり前のことになっていくだろう。広告から共創の時代になった。