心配で夜も眠れない時代のこと

夜、床について何も心配せずに眠れるということは幸せだ。最近実感として感じている。昔、仕事の心配事で眠れずに朝を迎えたことが何度もあった。サラリーマン時代にもそういうことがあったが、その後小さな会社を経営していた時が酷かった。ウツ的な状態になっていたのかもしれない。一晩中天井板の木目模様を見ながら、ああでもない、こうでもない・・・その内最悪のケースを考えてしまう。今から思うとよく持ちこえたものだと思う。現在も生涯現役で仕事を続けているが、心がけていることは「夜眠れなくなるような仕事はしないようにする」だ。勿論仕事だからそれなりのリスクはあるが、そのリスクも最小限に抑えるようにしている。以前よりビジネスリスクに対する感覚が強くなってきている。できないことはできないと、身の丈を考えて諦める。無理をしない。最近思うのだが、仕事をする上で大事なことは「心の平安」だ。さらに言うならば、「楽しむ」ことだ。ノルマのある仕事をしている人はそんな「悠長な」ことを言っているわけにはいかないだろうが、シニアである私の場合は「仕事を楽しむ」をモットーに仕事に取り組んでいきたい。それがシニアビジネスに許される特権かもしれない。

今日も一日無事に朝から晩迄活動することができた。やるべきこともやった。自分がやっていることはささやかなことかもしれないが、それはそれでいい。自分の志に生きる人生を最後迄生き抜きたい。またどんなに小さくても社会のために役立つ仕事ができればありがたい。今日一日働いてくれた体の各器官に「お疲れ様でした。今日もありがとう」そう声をかけて、心配事なく毎日眠れるようになること。それが私の願いだ。