戦略とビジネスモデルと戦術・現場主義 

 

コンセプトはその活動の目的、社会的、あるいは事業的必要性を明確化したものである。戦略は一言で言えば、方向性、つまり目的を達成するためにどの分野のどのような仕組みで進むのかを明確にするものである。さらに達成期間を早めるための時間軸も戦略の中には入っている。そして戦略を具体化、実施するために誰が、何を、いつまでに、どのようにやるか、戦術が必要になる。それではビジネスモデルとは何か。ビジネスを実現するためには顧客を発見・確保することが大前提となるが、顧客にこちらを向いてもらうためには顧客にとっての価値、他では提供できない価値とそれが生み出す利益を明確にしなければならない。ビジネスモデルとは、一言で言えば価値と利益の明確化である。そしてコンセプトは必ずしもそうでないが、戦略とビジネスモデルと戦術は演繹的と同時に帰納的関係を構造的に持つ。現実に直接触れるのは戦術だ。それをビジネスモデルに上げていく。そして戦略を見直す。見直した戦略をビジネスモデルに下ろし、戦術を磨いていくこのような循環的運動を確保することが現場主義なのではないかと考えている。