挫折について

前回もこのブログで挫折について書いた。その後、さらに考えたことがある。挫折は誰でも避けたいことだ。挫折に到る原因はある。無謀な計画だったり、甘い見通しだったり、自己中心の性格、考え方だったり、あるいは自分が期待していた才能、能力がミスマッチだったりとか。言うまでもなく、挫折の原因を考えることが大切だ。しかし、それは「後知恵」ということになるのではないか。「あんなことをするのではなかった」「もっと慎重に確認していれば良かった」「自信過剰だった」「なんとかなると思っていた」、場合によっては「自分が失敗したのは誰々のせいだ」と思いたくなることもある。その上で私が思うのは、反省することは大事だが、挫折という経験が与えられた本当の意味は、「生まれ変わる」機会だ、ということである。人は変ろうと思ってもなかなか変ることが出来ない存在だ。それだけ自我が強いとも言える。その先天的性格、自我がその人本来の生き方を妨げている可能性がある。挫折とは先天的性格、自我が打ち砕くという意味合いを持っている。

「すべての営みには時がある」。そこで挫折しなければ、本当の意味でその先に進むことができない。挫折は当の本人にとってみれば、大変な痛手であり、場合によっては死にたくなるような苦しみだが、まさにピンチはチャンスなのだ。しかし、人は弱い。だからこそ、支えてくれる家族、友人の役割は大きい。私自身も周囲の人々に支えられて挫折を乗り越えてきた。そして今、私は次ぎの言葉を噛み締めている。

「だからあなたは、立ち直ったら、兄弟達を力づけてやりなさい」