日曜日の夕食

先週から日曜日の夕食は私がつくることになった。私から言いだしたことだ。先週はバジルペーストのパスタを作った。庭のバジルを両手一杯摘み取ってきて、すり鉢でペーストを作った。そして今週はカレーライス。カレーをつくるのは初めてなので、カレーのルーの箱の裏に書いてある作り方でやろうと思っていたが、家内からアドバイスが入った。やはり美味しくつくるにはそれなりのやり方があり、また「おうちごはん」の場合にはそのうちなりの味付けもある。夕方5時から作りはじめて、6時前には完成。サラダ迄手が回らず先週のバジルパスタと同じように一品料理。家内が味見をして最後の調整。

食卓で二人でカレーライスを食べる。家内は「美味しいね」というが、何かいつも食べているカレーと違う。コクが無いような気がする。それでも自分がつくったものは美味しい。

「美味しいね」と私も答える。

さて来週は何をつくろうか。できれば自分でできるメニューをいくつか持ちたい。独身時代、アパートで一人暮しをしていた。その時代はコンビニもなく、朝食とか日曜日の夕食は自分でつくっていた。当時、時々つくって食べていたのは、ハンガリアン・グラーシだった。ハンガリーに半年間住んでいた時、レストランでよく食べた。馬肉とパプリカを使ったシチューのような料理だった。一人暮しの時、レシピを思い出しながらハンガリアン・グラーシまがいのものを作って食べた。

料理をつくるのには時間がかかるが、食べるのにはそう時間はかからない。食事の後、満腹感で眠くなりテレビの前で横になっている私に家内が声をかける。

「料理の片付けまでして、それで料理は終るのよ」