日本も他民族国家へ・コミュ二ティの在り方

 

米国が多民族国家であることは誰でも知っている。一方ヨーロッパのドイツも既に多民族国家となっている。以前はドイツ民族の国だったのが、トルコあたりの難民が何百万人と入ってきて、住みつき、働いている。全人口の1割前後になっているのではないか。またイギリスも純アングロサクソンの国だったが、ある時期から黒人とかいろいろな民族、人種の人達が増えてきている。フランスも北アフリカのアルジェリア人、モロッコ人が増えている。パリの市民農園を視察した知人の話では市民農園が北アフリカから移住してきた人達のために提供されているとのことだ。日本はどうか。かつては対岸の火災のように見ていたが、現在では中国人、東南アジア人、西南アジア人が急速に増えてきている。時々ランチを取りに寄る新宿の和食レストランでは何人かのミャンマー人が働いている。数年前茨城県八千代町で畑を借りて野菜栽培をしていた時は、スリランカ人が働いていた。また私の若い友人が牧師をしている教会には多くのインドネシア人が礼拝に出席している。日本も本格的な多民族国家になることは避けられないだろう。いろいろ深刻な問題も出てくるはずだ。私の予想では来る東京オリンピックが日本の他民族国家化を決定づける。多民族融和のあり方を今から準備しておかなければならない。コミュニティ・デザインもソーシャル・デザインも多民族の視点をはずしては成立たないだろう。日本と日本人にとって大きなチャレンジの時代が始まっている。