日本KFCと日本MACの明暗

日本KFCのテレビコマーシャルを見ていると必ず国産の鶏肉を使っているとのメッセージが入っている。テレビを見ている限り、ケンタッキーはマックと違い、国産の鶏肉を使っているんだな、で終ってしまうかもしれないが、日本KFCはこの国産というメッセージのために長い戦いをアメリカ本社と続けてきた。米国本社はコストの安い海外鶏肉を使うようにと絶えずプレッシャーを掛け続けてきた。アメリカ本社の経営幹部はMBA取得者が幅を利かせていた。彼らは経営のプロ、いやプロ中のプロを自任していたことだろう。当時日本KFCの代表権を持っていた大河原氏は相手と同じ土俵で戦うために米国留学し、ハーバード大学でMBAの資格をとり、その土俵の上で理詰めで鎖国路線を勝ち取った。大河原氏は言う。「四半期決算なら米国の主張は勝つが、本当の競争には勝てない」。現在、その答えは出ているのではないだろうか。日本KFCは品質と味に徹底的にこだわり続けた。それにつけても私は日米の経営観の違いを感じる。3つほど挙げてみたい。

1.三方よし(売手よし、買手よし、世間よし)

2.不易流行(守り続けるものと変えていくべきもの)

3.長期的利益

生前のサンダース氏はこのように言ったそうだ。「日本だけが私の味を守ってくれている」