昨晩のナイナイアンサーでの井上晴美

 

昨晩のテレビ番組でかつてのグラドルの井上晴美が出演していた。彼女は今故郷の熊本市に住み、現在はるみ村をつくるために農作業を始め、古い廃屋の農家をリフォームしようとしている。16歳から芸能界に入り、胸に1億円の保険をかけたり、スキンヘッドになったりとか何かと話題をまいてきた。私は若い時の井上晴美のことは良く知らないが、恐らく精神的には起伏の多い人生を歩んできたのではないだろうか。そして現在は一日のタイムスケジュールを見ると主婦業と子育てに専念しているようだ。(KUMAMOTO 素敵人 気になるあの人にインタビューより)

さて芸能界で仕事をして、農作業の世界に向った女性芸能人は、私が知っている範囲でも4人いる。丘みつ子、岸ユキ、高木美保、大桃美代子、そして井上晴美を加えると5人だ。丘みつ子は神奈川県箱根町に住み、農作業をし、焼き物をつくり、そして女優業を続けている。最近見て記憶に残っているのは「湯けむりドクター華岡万里子の温泉事件簿4」(2008年) だ。久し振りに丘みつ子を見た。激しい演技だった。岸ユキは山梨県韮崎市郊外の農地に家を建て、B&G財団(ブルーシー・アンド・グリーンランド財団)の理事として活躍している。絵画活動でも二科展入選のほか、2009年度には「政経文化画人展」で総理大臣も受賞しているという。高木美保はテレビのコメンテーターとして度々出演している。大桃は現在男性とのスキャンダルの後、故郷の新潟に戻り、田圃で農作業をしている様子が以前テレビで紹介されていた。

井上晴美は本気ではるみ村をつくろうとしている。こころから応援したい気持だ。はるみ村を整備するまで1年半かかると言っていたが、彼女の表情は明るい。私の持論だが、人は自然の中で農作業をするとリアルな生き方とは何か、実感できるようになる。抽象的ではなく具体的に物事を考えるようになる。頭だけではなく、自分の全部、理性も感性も肉体も使った、つまり全人的活動ができるようになる。自分の等身大が分かってくる。そして自分の人生にしっかり根を下ろすようになる。

母親でもある井上晴美の表情には自信が見て取れる。まさに人生が晴れて表情が美しくなったように感じる。大変な作業になるとは思うが、はるみ村を是非建設してほしい。そして自然に触れ、農作業で感性を豊かにした井上晴美の、女優としての姿も見てみたいものだ。