時代小説「欅風」を書きながら思うこと

現在弊社の屋上菜園のHPで時代小説「江戸詰青物侍栽培帖」を連載している。最終的には70話で完結させる予定で、現在60話迄辿りついた。あと10話だ。2月は14日、21日そして28日にアップ予定で、21日分迄書き終わっている。ここ暫く足踏みしていたのは、結局この小説を書くことで自分自身と読者に何を伝えたいのか、それをはっきりさせたい、という思いからだった。今更ながらだが、そういう思いに捉えられた。ここ数ヶ月この小説のことを忘れたことはなかったが、やっと最近になって「何を一番伝えたいか」のかが分かった。これは勿論自分なりの了解である。一人よがりであるかもしれない。一人よがりのついでに思うことは「どんなに稚拙でもあの時あの小説を書いておいて良かった」そう思える小説にしたいということである。60話を書き終えたことで、70話迄の坂道を何とか登りきれるのではないかという希望が出てきた。まずは2月中に一気に65話迄書き上げたいと念じている。当初書き始めた時は35話迄書ければいいと思っていた。70話、思えば遠く迄来たものだ。