暦と曜日について・現代と江戸時代

時代小説「欅風」を読んでくださっている方から、一昨日、一つ指摘があった。それは「江戸時代には月曜日から日曜日」という曜日はなかったのではないか、というものであった。確かに江戸時代には曜日という生活習慣は無かった。今後江戸時代の暦と毎月の朔日から晦日迄の仕事と生活の慣習を正確に調べて、「欅風」にも反映させたいと思う。日本に曜日の制度が導入されたのは明治維新の時と言われている。それまでは月曜日から日曜日、日曜日は休み、という生活習慣は日本には無かった。江戸の庶民は朝早くから働き始め、午後2時か3時頃には仕事を終えて、後は自由時間になっていた。今風に言うとワークバランス社会が江戸時代に日本で生まれていたと言えなくもない。そして飛躍するがそのようなたっぷりとした自由時間が江戸の文化の土壌になっていたのかもしれない。欧米のグレゴリオ暦は旧約聖書の神による天地創造に由来する。神は7日目に創造の業を終えて休まれた。私自身現在半農半X生活をしていると、1週間休みという日がなくなる。グレゴリオ暦の曜日よりも24節氣的感覚で生活しているのかもしれない。サラリーマン生活をしている時は日曜日は酷使をしている心身を休める日で、待ち遠しい時もあった。今はサラリーマン時代のように夜遅くまで残業をする、ということはない。目標としては午後2時頃までには「仕事」と言えるようなものは終えるようにしている。その分朝は早く起きる。大体5時頃に起きて仕事を始める。午前中は能率が上がる。曜日に関係なく毎日働く。そう考えると自分は江戸時代の庶民、農民と同じような感覚で生活しているのかもしれない。

シニアで生涯現役を目標に生きる人は江戸時代的生活をするのも面白いかもしれない。早寝早起き、太陽と共に生きる、だ。