本業貢献型の屋上菜園ビジネスモデル

 

ビルの屋上に屋上菜園を作る目的は何だろうか。私は屋上菜園の目的はそれぞれの本業の活性化、本業に貢献することにあると考えている。事業としてやるからには採算性が問題になる。設備投資の回収期間はどの程度になるか、毎月の収支はバランスが取れるかどうか。企業からしばしば屋上に貸出菜園をつくり、区画に分けて使用料をとれないか、という相談を受ける。そこで試算をして、ご説明すると「いや~、これでは全然ペイしませんね」ということになる。私自身は屋上貸出菜園のビジネスモデルには大きな限界があると以前から思ってきたので、ご相談頂いてもオススメしない。ビジネスとしてやるのであれば、屋上菜園は活用され、また本業の売上拡大、利益増に貢献しなければ意味がなく、いわんや継続性と発展性は期待できないだろう。事業として屋上菜園を設置する場合、3つのポイントがあると私は考えている。

1.売上と利益について、それぞれの「連立方程式」をつくる

2.利益のツリー(木)をつくり、幹と太い枝と太い枝から出る小枝を見える化する

3.継続性、発展性を担保するためにもしっかりとしたビジネスモデルをデザインする

大事なことは本業に貢献できるかどうかだ。単に新しい収益源が欲しいという発想では先細りになる公算が大だ。