枯葉の知恵?アルゴリズム?

枯葉の季節がやってきた。欅とか桜の街路樹のある通りはこれから枯葉掃除の季節になる。枯葉は一般住民にとっては迷惑なゴミだが、私達市民農園で野菜づくりをしているものにとっては貴重な資源だ。なぜなら堆肥づくり、つまり腐葉土堆肥の主原料になるからだ。

さて落葉樹はなぜ葉を落とすのか。

樹木にとっては年間を通じて温暖で、水分が十分な環境が理想的で、これが保たれていると常緑樹林ができる。私が南国の地、マレーシアに仕事で駐在していた時は皆常緑樹だった。ただ実際は常緑樹といえどもずっとそのままというわけではなく、2~3年経つと古い葉を落とすが、その時期が5~6月であるためあまり目立たない。

話を戻すとなぜ落葉するのか。そこには植物の生命戦略があるようだ。

1.体力温存

寒い時期になると光合成能力が低下するため、葉はより多くのエネルギーを必要とする。落葉して樹木の負担が増すのを避ける。

葉は光合成を行なう重要な器官だが、薄く突出しているため乾燥にも冷気にも弱い。

凍結の可能性もある。葉が無くなれば枝と葉の間をつないでいる導管、篩管を休ませ、樹木として休眠状態に入ることができる

2.老廃物排出

生活を続けてきた結果として老廃物が葉の中に溜まっている。また樹木の枝や幹の老廃物を葉に送り込み、葉ごと落としていく。それが腐葉土になって樹木に栄養分を供給する

欅とか桜の木の下の枯葉を残らず集めて持ち出してしまうには、2のことを考えるとちょっと問題かもしれない。腐葉土づくりのために枯葉を集める時期がもうすぐ来るが、このことも頭の片隅に置いておこう。

枯葉をテーマにした歌が数多くある。その中でも私はナット・キングコールの「枯葉」が好きだ。作詞J.Prevert・J・Merser作曲、J.Kosma。最後の節はこうだ。But I miss most of all, my darling When autmn leaves start to fall。

秋はいなくなってしまった最愛の人を、散っていく枯葉に託して偲ぶ時でもある。