横井小楠の思想

 

由利公正の師でもある横井小楠は「実学」という政治理念を打ち出した。書物の単なる暗記や物知りではなく、道理を会得して日常生活の中で活かし、実現しなければならないとした。いわゆるプラグマティズムとも一線を画すようだ。海保青陵といい、本多利明をいい、朱子学イデオロギーの時代に突き抜けた合理的思考と現実主義。幕末は凄い。