母親と父親

母親のことを思い出す。母は必ず味方でいてくれたわけではないが、どんな時にも見放さなかった。父親と私の間で板ばさみになったこともあったと思うが、母が私に言ってくれた言葉のいくつかを今でも思い出すことができる。島津亜矢の「帰らんちゃよか」、杉本まさとの「吾亦紅」を聞きながら、母親とは子供にとって何という存在だろうか・・・、と改めて思う。
「あなたの子供でよかった」と思われる母親像のランキングは次のようになっている。(日本経済新聞2014年5月10日朝刊)
1.必ず味方でいてくれる
2.どんな時も見放さない
3.弱っているときに励ましてくれる
4.今も仲良くしてくれる
5.夫婦仲良く暮らす
6.子育てを手伝ってくれる
7.怒鳴らない・手をあげない
8.ほめて育ててくれた
9.八つ当たりしない
10.親戚とうまくつきあう
子供にとって母親が幸せでいることはとても大切だ。子供は父親よりも母親の顔を見ると言われている。母親が幸せでいられるように、母親を全面的に支えるのが父親の役割だ。特に今日では母親も仕事を持って働くことが多い。母親は家庭と職場で忙しい。夫としてそのような妻(子供にとって母親)をどのように支えていくか、考え、気付き、具体的なサポートをしていくことが求められている。私達の父親の時代とは違う。そのためにも一緒にいる時間を増やし、コミュニケーションを持つことが大事だ。それにしても気持ちを素直に表し、通い合うような会話はどのようにしたらできるのか。それも失敗しながらも半歩半歩学び、修得していくことであるような気がする。当たり障りの無い会話ではなく、もっと真実に近いところでの会話だ。そのためには勇気と相手に対する愛おしさの気持ちと、そして一緒に人間として成長したいという願いが欠かせないのかもしれない。