溜まり場とカフェ

最近新宿の京王デパートがシニアの溜まり場になっている、という話を聞いた。どんな感じなのだろうか。また家の近くに「ミシンカフェ」という溜まり場のような店ができた。最近家内からも「今必要なのは溜まり場よ」と度々聞くようになった。私が良く使う言葉はコミュニティだが、「溜まり場」とはどういうイメージ、雰囲気なのかを改めて考えてみたい。コミュニティは日本語に翻訳されると「共同体」ということになる。一定の内部的ルールに基づいて造られる人と人との関係だろう。目標を持つこともあるし、持たないこともある。いや共同の関係をつくり、維持すること自体が目標と言えるかもしれない。一方溜まり場はやはり人が集まっている「場」であり、人はその場に入ることによって雰囲気をゆるく共有することができる。そのくつろぎと会話がいわば磁力になっていると考えられる。カフェチェーンのスターバックスは「第三の場所」つまり会社と家庭の間にカフェと言う場を造った。そう考えると溜まり場は主に一人暮しの高齢者が家族のいない家庭から出て行ってつくる新しいタイプの「井戸端」かもしれない。

近い内に一度京王デパートの溜まり場現象を実際に見てみたい。