熟年ビジネスで大事なこと

ビジネスにもいろいろある。ひたすら利益を追求するビジネスもあるが、社会的価値も視野にいれながら行なうビジネスもある。私達熟年層は大体高度成長期に社会に出て、会社づとめをした。「とにかく売って売って儲けろ」と言われた世代だ。そのような世代が定年退職して、熟年として第二の仕事を始める時に心がけたいことがいくつかあるように思う。

第一は仕様がなくてやる仕事ではなく、ワクワクしながら出来る仕事を選びたい。要は楽しく仕事をする、ということだ。

第二は利益至上主義にならないことだ。ほどほどの利益が上がればいい、ぐらいに考えて、自分なりのロマン、あるいは夢を仕事に託す、という行き方だ。仕事は仲間と一緒にやることが多い。利益ばかりを口にすると人間関係がギスギスしてくる。

第三は社会性のあるスモールビジネスに特化する、ということだ。熟年世代はその気持ちの底でなんらかの形で社会につながることを望んでいる。一方熟年であるが故に病気、故障などで仕事が続けられなくなるという事態も起こる。その意味ではバトンタッチできる若い仲間が仕事仲間にいることが望ましい。