生きる意欲について

普段何がなくても生きる意欲が萎えてしまうことがある。「もういいかな」という気持がフッと風のようにやってくる。最近2人の方にお会いした。一人は最近ガンが見つかった50歳台の人、もう一人は脳内出血で脳がダメージを受け、車椅子生活になった60歳台の人。私よりもお2人とも若い。お2人とも一時は生きる意欲を無くしてしまった、と仰っていた。ガンが見つかった人は「このまま死んでしまうのか。それでは自分の人生は不幸の連続だった、で終わってしまう。幸せになる」そんな気持で立ち直っていくことができたと話してくれた。車椅子生活の人はそのような状態になっても見捨てず看病し、支えてくれる奥さんのためにも、もう一度仕事をしたい、そんな気持ちで奇跡的な回復を見せている。お2人の話を聞きながら、自分にはそのような強さ、思いがあるだろうかと思った。生きる意欲というものは「底力」のようなものではないだろうか。自分にもそのような力があると信じたい。今年はこのお二人と一緒に仕事をしたいと思い、その準備にも入っている。魂に触れる仕事・・・そんな言葉が思いの真ん中にある。