米国の若い起業家

 

米国では若い起業家が次々と生まれている。彼らの中には大学を中退して起業したものも少なくない。21歳のフル氏はプリンストン大学を中退し、アフリカの人々のために極めて簡単な仕組みで浄水もできる太陽光発電を製品化した。アメリカの若者がこのような思きったことができるのは、起業を資金面で支える人達がいるからだ。挑戦者を理解し、支える「社会資本」「財団」。翻って日本にはこのような社会資本、財団がどの程度あるだろうか。またアメリカの若者のようなチャレンジ精神に溢れた若者がどれだけいるだろうか。

アメリカの若者の一人、ダン・フリードマン氏はシンクフル社を創業し、オンライン教育を手がけている。コンピュータのプログラム技術を1:1で指導する。私が現在考えているアイデアと類似している事業なので、今後同社のビジネスがどのように発展していくか見守りたいと思う。昨日友人に勧められ、今朝久し振りにスイスの人格心理学者、ポール・トゥルニエの著作「生の冒険」の一部を読んだ。「参加」の中でポール・トゥルニエは次のように言う。「そこで大事なのは、自分のうちに冒険精神を保持し、あるいはむしろ蘇らせることであり、・・・冒険においても成長することである」人生は冒険であり、一日一日が冒険の連続である。冒険には幾つかの特質があるが、私にとって冒険とは、前に進むことであり、自分という人間を見つけ出す首尾一貫した終ることのない探求であり、未知なるものとの遭遇であり、問題解決と創意工夫であり、そして成熟した人間になるための旅であり、感動の経験である。最近はビジネス書を読むことが多いが、今朝早くポール・トゥルニエの本を読みながら、ビジネスを離れた読書の喜びに、久し振りに浸った。