終戦記念日に思う

今年は戦後70年ということで大きな節目の年となった。安倍首相の70年談話、天皇の「深い反省」というお言葉。この70年という年は過去を振り返り、その上でこれからの日本の歩むべき道、未来を描く、まさに2015年は分水嶺的意味を持つ重要な年と言えるだろう。過去を振り返る場合、侵略の結果東南アジア各国を、そして人々に日本軍は多大な危害を与えた。問題は日本政府及び日本軍の「侵略性」がどのように生まれ、歯止めが効かないまでに強化されてしまったのか。その解明がなさればならないと思う。そして外国に謝罪の言葉を述べるだけでなく、日本政府は日本の国民に対しても深い謝罪をする必要があったのではないか。話は飛ぶが、神社の八幡宮は「国家鎮護」の神を祭っているが、そこには一般国民のためという祈りはどの程度込められているのだろうか。

そしてこれからの日本について、東南アジア諸国にとって日本はどのような価値とモデルを提供できるかを考えなければならないだろう。シンガポールの元首相のりー・クアン・ユーの言葉は重い。