自分の心の深いところを観る

物事が上手く行っていない時ばかりでなく、順調にいっている時こそ自分の心の深いところを観ることを心がけたい。私たちは、事が上手く運び、成果が上がり、生産性が向上するとどうしても外部世界に目が行ってしまう。いつの間にか、心の中に無理とか歪み、さらには破れが出てくる。そしてそれらは見つめようとしない限り、分からないものだ。そしてそれらが外の世界に影響を与えるようになった時、私達は慌てる。それを避けるにはやはり定期的に自分の心を見つめる時を持ちたい。親しい人が私に向って思いがけない言葉を向けてきた時、それを訝るよりも、「私の心が、言葉が、態度があの人にそう言わせている」と気付くことが大事だ。自分を見つめることは簡単なことではない。心の奥底にいる自分の姿を見つけ出すのは、やはりそれなりの修練が必要かもしれない。最近注目されているマインドフルネスもその一つだろう。ある人は「太陽を見つめるのが難しいように、自分を見つめることは難しい」と言った。なぜなら自分の心の真実に向き合うことになるからだと私は思っている。私の場合、傷ついた、醜い自分がいつもいる。しかしもう一人の自分もいる。傷ついた、醜い自分を癒し、赦してくださるように神に願っている自分だ。

私の場合、心の奥底で、対照的な2人の自分が交わす会話に耳を傾けることが真実の自分を知る時となる。