衆議院総選挙の結果を巡って・日本再生のビッグ・ビジネスモデル

 

民主党の大惨敗、自民党の大勝利、そして第三極の伸び悩み。自民・公明で議席の2/3以上を獲得したということはかつての政治体制に戻ったような既視感を覚える。振り子が大きく振れた。なぜこのような結果になったのか、評論家とかコメンターターだけではなく、投票した国民の一人として考えていかなければと思う。私の視点は国外と国内と2つだ。

国外については国際政治の中で日本の存在感を高めなければならない、そのための外交努力。国内では山中教授のIPS細胞のように日本発世界スタンダードの技術開発・画期的ビジネスモデルの開発に官民が総力を挙げる。「本当の日本らしさを取り戻す」、と言い換えても良い。そうすれば企業の国内回帰も進み、雇用も増えてくるだろう。成長経済から

高度開発経済に舵を切る。本当に成熟した経済社会から、優れた技術に裏打ちされたビジネスモデルが生み出される。日本は世界にとってフロンティア的立場に立っていることをもっと誇りを持って自覚すべきだろう。人類が経験するかつてない大きな試練を日本だったら、日本人だったらどのように乗り越えていくだろうか、世界が注視している。

1.原発の事故をどのように乗り越えていくのか?

2.経済力の低下を招きかねない少子高齢化問題をどのように解決するか?

3.社会保障のための持続可能な仕組みは?

4.国の借金(1000兆円)をどのようにして返していくか

5.日本のあるべき姿

自民党の安倍総裁は自公政権を「危機突破内閣」と表現してみせた。国民の目からすると

一番の危機は国民が政治家を信用、信頼していない、いやできない、ということだ。

安倍次期首相が「今度の内閣は違う、今度はやってくれそうだ。期待したい」という成果を何でまず挙げるか。ここ半年の経済の浮揚、デフレ脱却、雇用の増加がまず勝負だろう。

今日の政治はオセロゲーム化している。自民党には国民の負託に命がけで取り組んでほしい。いまこそ日本再生のためのビッグ・ビジネスモデルが求められている。