見てくれではなく本当の姿を求める

新聞は朝刊と夕刊をとっている。日本経済新聞だ。以前は夕刊は余り読まなかったが、最近は夕刊を必ず読むようにしている。面白いからだ。夕刊の締め切り時間が何時か分からないが、今日の出来事が載っている。一通り全部に目を通すが、特にMoney &Investmentとウオール街ラウンドアップが参考になる。そして今日のMoney &Investmentのページのコラム「十字路」が秀逸だ。コラムでは企業のROE,政府のプライマリーバランスについて論じているが、それが「目標達成ゲーム化」していることに警鐘を鳴らしている。以下の指摘には是非耳を傾けたい。

「企業のROEの数値や株主還元ばかりを求め投資家が多数を占めれば企業の財務戦略はゆがむだろう。財政でも海外投資家や格付け会社がプライマリーバランスばかりを判断材料とすれば、日本政府はそれに応える必要を過度に感じるかもしれない。市場の投資家や日本の国民自身が、表面的な数値目標だけでなく、何が真に肝要なのかをきちんと理解することが必要だろう」何が真に肝要なのか、国民自身はそれを何を材料に、どんな基準で理解したら良いのだろうか。