豊かさと幸せ・寝物語

家内がテレビで脚本家倉本聡さんが話をしていた内容を教えてくれた。私が見ていなかった番組だ。豊かさとは経済的にリッチになること。しかし幸せとは夜寝る時に川の字になってお互いの寝息を聞きながら寝ること。現在はそれぞれ個室になって互いの寝息を聞くことがなくなってしまった・・・というようなことだった。最近では家族団欒さえ珍しくなっている。この話をききながら自分の子供時代のことを思い出した。確か8畳に家族全員がフトンを敷いて寝ていた。私は小学生の頃、理科大好き子供だったので、フトンの中で乾電池と豆電球でいろいろ実験をしていた。寝ている両親、兄弟に迷惑にならないようにとフトンの中迄潜り込んで電球をつけたり消したりしていた。その時には同じ部屋でフトンを並べて寝るということを幸せとは思っていなかったように記憶している。

そしてもう一つ思い出したことがある。

昨年7月。山梨県の南部町に芝生ユニットの出荷準備のためにMさんと一緒に行き、民宿に一泊した。風呂から上がり、夕食を摂り、ビールを飲んでくつろいだ後、床に入ったが日中の作業の疲労か、急に足がつってしまった。それに気付いたMさんが早速持っていた大きなサロンパスを出して渡してくれた。

その後電気を消して暫くの間、寝物語を二人でした。顔を合わせないで、暗がりの中での会話。その会話で更に親しくなれたような気がする。

最後に倉本聡さんの話は家内が電気を消した後、寝物語でしてくれたものだ。