農における創意工夫・楽しさ

 農業で生活している農家の皆さんにとって「農業を楽しむ」というのは難しいことかもしれない。それで生活している以上、悠長なことは言ってられないというのが実情だろうが、中には楽しくやっている農家の方もいるのではないか。どんな仕事であれ、創意工夫が必要であり、その中に楽しみが生まれる。農業の世界では複合経営をしたら、創意工夫の余地があると考える人がいる。いろいろなことをすることになるので、それでなくても忙しいのに更に忙しくなる。また失敗もあることだろう。楽しそうに農業をやっている親の姿を見て、子供が農業を継ぐというのは分るような気がする。

私達家庭菜園愛好家も同じではないだろうか。毎年同じことを繰り返すのではなく、いろいろな可能性に挑戦する。農家の皆さんと違って生活がかかっていないので、思い切って新しいことができる。私は屋上菜園では毎年テーマを決めて、チャレンジしている。今年のチャレンジはスイカの立体栽培だった。昨年はロールプランターをピラミッド状に積み上げてトマト、バジル、サニーレタスなどを栽培した。一昨年は四季成りイチゴの栽培。その前はブドウの屋上での柵方式での有機栽培。失敗するかもしれないというストレスがあるが、何事もやってみなければ分らない。農における創意工夫・楽しさをこれからも追及していきたい。