都市型コミュニティは社会デザインの基礎

 

現在当社ではアライアンス型のチームを造ってプロジェクトに取り組んでいる。会社として、また個人としてこのチームに参加して頂いている。現在は企業と個人が「共創」する時代だ。このチームの場合、会社として参加しているのは3社、個人として参加しているのは2人。参加者は会社の仕事を終ってから参加するので、名付けて「Night Company」。

皆で集まり、ブレストしていくと色々な可能性が出てくるし、また結び付きも生まれてくる。会議の後、二次会に移り、アロコールも入ってブレストの続き。このチームの会議はこれで2回目だが、お互い親しくなり、参加者の一人が「これもコミュニティの一つだ」と嬉しそうに言っていた。ここで私はマッキーバーのコミュニティ論に触れたい。マッキーバーは「コミュニティの内部に共同の関心を追求する組織体=アソシエーションが多様に存在しているというものである」「アソシエーションは人間たちの協力関係をつくりだすという関心にもとづいて進めようとしている活動であり、社会組織の模索である」(内山節「共同体の基礎理論」P80)都市型のコミュニティとはアソシエーションと言えるかもしれない。私が新しい社会組織づくりで考えているのは、一つは会社、個人横断型のアライアンスだ。このアライアンスの中では上下関係はない。上下関係がなければ抑圧を感じることなく自由に発言できる。それだけ議論のスピードアップと早い成果が期待できる。

アソシエーションの人間関係はパートナーシップだ。これからもこのようなアライアンスチームを一つづつ造っていきたい。社会的にはアライアンスは任意団体だ。実際にプロジェクトを動かす時にはリアルな課題も出てくる。それもチームの中で検討していけば、最適解が見つかるはずだ。アライアンスの会議に参加すると、展望が開け、やる気が出てきて、ワクワクする、というようにしたい。参加者の一人が呟いた。「女が諦めれば世界は終る。なら男が夢を捨てたら世界は真っ暗になる」