里山観光アプリ

写真集「日本の里」は写真 富田文雄 文 井原俊一、を仕事の合間に見る。素晴らしい写真が満載されている。価格が2400円と、ちょっと高めだったが、今改めて思い切って買って良かったと思っている。息を呑み、見とれる里の写真。写真を見ながらそれぞれの里に独自の人々の暮しの歴史があり、物語があると感じている。想像力が羽ばたき、里山に飛んでいく。また井原氏の文も里山の明かり、暖かさを感じさせる。

「里の夕暮れは、一日の終わりではない。みんな集まってくる。みんなが揃う。酒が出る。

山海の味覚が味わえる。古老の話が聞けるかもしれない。里の楽しみは、夕暮れから始まる。」

私はこれからの時代、自然と人々が融和して独得の共同体を形づくっている里の価値が見直されるのではないかと思っている。その魅力を訪問者に、さらには観光客に余すところなく伝えるために「携帯電話によるGPSベースの新しい観光サービス」を実現できないかと考えている。このアイデアは「ビジネスモデルジェネレーション」のシナリオのチャプターから思い付いた。また日本経済新聞11月27日の「らいふプラス」では外国人の観光お助けということでTABIMORI NAVITIME などが紹介されている。

ビジネスモデルのデザインの中では、価値提案が最重要であることは言う迄もないが、それに劣らずそれをその価値を一番享受してほしい対象者にきちんと伝えるやり方も重要だ。

里山の価値を磨き、光輝くものにして、最新の技術も活用して、それを余すところなく伝えていく。私もそのために微力ながらお役に立ちたいと願っている。